医療事務職のスキルアップに適した試験

医療事務の資格認定団体の種類

 医療事務系の資格の総数は50種類以上になり全て民間資格ですが、資格制度は歴史が長く、教育カリキュラムや資格認定に関しては習熟している業界です。

但し、医療事務の仕事は、看護師や介護福祉士のように国家資格としての職種はないのが残念です。

医療事務職として医療機関で働いている方の多くは、資格スクールが行っている通信講座や通学講座などの教育機関で講座受講し学習してから入職して実務を行っています。

中には高校卒業後、専門学校・短大・大学で医療事務に関して専門的に学習し卒業してから医療機関に就職している方もいます。

 但し、どの教育機関で学んだとしても、学校卒業後、講座終了後には資格検定試験(認定試験)を受験して合格しないと資格を取得することはできません。

試験を行い資格認定している団体には、医療事務講座を開講している教育機関と関係している団体と、教育機関とは全く関係のない独立した別団体の2つに大きく分かれます。

受験者数で見ると教育機関の関連グループ又は資本提携・出資している団体が主催している認定試験を受験する方が多いのが実情です。

資格認定試験は、医療事務業務のどこに重点を置いて試験を行い認定しているかで、それぞれ特徴はありますが、レベルは優劣はつけがたいところです。

とは言っても客観的に評価を受けたいなら学校や資格スクールなどの教育機関とは全く関係のない独立した別団体が行っている医療事務の認定資格の取得を狙う方が自分の技量を図るには適していると言えるでしょう。

完全独自団体が実施している医療事務の資格認定試験とは

診療報酬請求事務能力認定試験の主宰団体と試験概要

 上述した観点に沿った、教育機関の息がかかっていない完全独自団体が実施している資格認定試験では、1994年からスタートした診療報酬請求事務能力認定試験(医科・歯科)が第一に挙げられます。

診療報酬請求事務能力認定試験の主宰団体は、財団法人日本医療保険事務協会で、厚生労働省認可の外郭団体になり、医療事務の資格試験では医療機関からの信頼度や認知度が最も高い代表的な試験です。

診療報酬請求事務能力認定試験は、レセプト業務に従事する医療事務の専門技能の向上を目指すための試験で、教育機関は自身で行っている医療事務講座の教育カリキュラムや専門性を証明するため、受験生は客観的に自身の知識や技能の習得レベルを問うために、多くの方が試験に臨んでいます。

 各教育機関でもこの資格取得を目標にした講座が数多く開講されていて、団体個人を問わず多くの方が挑戦し、毎年2万人以上が受験している人気資格でもあります。

全国一斉の統一試験形式で7月と12月の年2回に試験が実施され、受験科目は医科と歯科に対応しており、学科試験とレセプト作成の実技試験が出題されます。

 但し、合格率は医科が約30%、歯科が約38%を平均で推移しており、大半が60%以上の合格率である医療事務試験の中では、特に高難易度の試験です。

資格取得できれば、病院などの採用担当者が最も認知している試験なので、就職時には強力な自己アピールポイントになります。

 また、診療報酬請求事務能力認定試験は、医療事務の参考書・過去問題集・受験対策本が多く市販されている医療事務試験の中では唯一の認定試験です。

なので、既に病院で働いている現職の医療事務職員の中には、さらなるスキルアップ、キャリアアップのために独学で受験する人も少なくありません。

 この試験については、診療報酬請求事務能力認定試験の試験内容で詳しく紹介しています。

診療報酬請求事務能力認定試験の合格を目指せる受験対策講座は、こちらで詳しく紹介していますので参考にして下さい。

医療事務検定(1・2・3級)の主宰団体と試験概要

 医療事務検定(1・2・3級)の主宰団体は一般社団法人日本医療報酬調査会で医科、歯科、医師事務作業補助者、調剤など医療事務系の検定試験を行っています。

日本医療報酬調査会は、薬剤師で製薬会社の代表、大学病院の歯科医師、医療機関の事務局長など、医療に携わる専門家が評議員になり、現場実務で本当に必要な項目を抽出し試験問題として出題されています。

よって、現場で即戦力として活躍できる程度のスキル修得度を証明できる試験であるため、一般社会人向けの各種医療事務講座、学生向けの医療事務の専門学校や短大、失業者向けの職業訓練校など、様々な教育機関で資格取得を目標にした講座が開講されており、受講生も就職を目指し、自分自身の実力を問うために受験している資格試験です。

 以上完全独立系の代表的な資格認定機関を紹介してきましたが、それ以外の認定機関や当サイトで紹介しているスクールの多くは、どこも歴史が長く、医療事務として必要なスキルは十分習得できるので、初心者の方は、特に完全独立系の資格にこだわる必要はありません。

医療事務の資格試験に不合格になるのは避けたいが、ネームバリューの有る診療報酬請求事務能力認定試験にもチャレンジしてみたいという方は、「医療事務(合格保証付き)+診療報酬請求事務能力認定試験対策セット講座」が断然オススメですので検討してみて下さい。

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