病院勤務における医療事務職の特徴

 病院勤務の場合、規模も様々で、基本は仕事の分業規模に応じて任される業務範囲は医療機関によって異なります。

大規模な総合病院や大学病院の特徴

医療事務の各分野のエキスパートになれる

 総合病院などの規模が大きい医療機関では、当然ですが多くの患者さんが来院していますし、入院患者さんも多くいます。

このような実情から、円滑に業務を行うには、無理なく効率的に対応する必要があるので、多くの医療機関では分業制を導入し、業務を分担して医療サービスを提供している医療機関がほとんどです。

このような職場では特定の業務を担当することになるので、その業務に関しては、数百件もの業務をを日々行う職場環境に身を置くことになります。

なので、自然と経験を多く積み重ねることになり、その業務に関しては自然とスキルアップしていくことに繋がります。

医療事務の特定業務に関してスペシャリストを目指している人にとって、このような職場で働くことは大きなメリットとなります。

 一方、デメリットとしては、受付・レセプト・会計までの業務全体の流れが経験値として把握しにくいということが考えられます。

具体例として、診療録(カルテ)やレントゲン写真(検査データ)などの管理業務に従事した場合などは、その業務に関する限られた知識や技能は身に付きますが、総合的な技能は乏しいので、他の医療機関に転職などで移った場合、配属先によっては必要な実践スキルが身に付いておらず、即戦力として活躍できないこともあり得ます。

ほとんどの病院では配置転換や人事異動が行われているので、できるだけ多くの実務経験を積んで技能を向上させ、対応できる業務の幅を広げるよう努力しましょう。

正確さ・スピード・意欲・たくましさを養える

 病院は、毎日大勢の患者さんが来院してくる場所なので、医療事務の仕事は迅速かつ正確に行なうことが要求されます。

このような環境で医療事務の仕事を数多くこなしていると経験値が増えるので、いろいろな状況に直面しても迅速かつ適切に対処できる判断力、精神的体力的なタフさなども自然と養われていくことに繋がります。

さらに、分業制という仕事環境では、患者さんだけなく関連スタッフとの連携を取ることが必要になり、他人とも上手く接し円滑な人間関係を築けることが重要になります。

 診療所より総合病院などの方が、はるかに大勢の患者さんが訪れるので、話をしたり対応したりする機会が圧倒的に多く、医療事務はスムーズに患者さんやスタッフと言葉を交わし接することができるように、より高いコミュニケーションスキルが求められます。

都心にある中規模病院の特徴

広く深い知識・幅広い能力・対外的な折衝力も必要

 例えば、都心にある病院などは、年間数千件の救急医療が行われているところもありますので、医療事務は、広く深い知識、幅広い能力を身につけ、対外的な折衝力も必要になります。

診療科目は、一般外科からリハビリテーション科まで幅広く対応している病院もあり、病床数も100床近くあり多くの患者さんが頻繁に来院してきます。

救急指定医療機関などでは、年中無休24時間対応で救急外来を受け付けしている病院もあり、来院者数も多くなります。

 特に救急患者の対応は、瞬時に的確な判断が求められ、急病や交通事故など様々な状態で患者さんが来院してきますが、医療事務は、抱えている不安感を取り除き安心して治療を受けられるように患者さんをサポートする必要があります。

緊急対応の場合は、医療ソーシャルワーカーだけでは対応しきれない場合もあるので、病院では医療事務職員がカバーできるような体制を整えておくことも必要です。

なので、医療事務職員は、受付やレセプト業務だけでなく、その他の幅広い知識も身に付けておくことも求められます。

 また、このような中規模の病院は、来院した患者への対応も早いところも多くあります。

大規模な総合病院や大学病院では、受付窓口も総合受付、各診療科受付などがあり、待ち時間も長くなりがちです。

また、大規模な病院の場合、緊急対応が必要でない場合は初回は診察のみで、治療を行うのは次回受診からというケースも少なくありません。

救急医療活動をメインにしている病院では、様々な患者が訪れるので、医療事務職員も患者の状況に合わせて迅速・臨機応変に対応することが求められます。

単にルーチンワーク的な業務だけを行えばいいというわけにはいかず大変ですが、逆にやりがいのある仕事ともいえます。

今後の医療事務職員が身に付けるべき事とは

 特に今後の医療事務職員は、医療事務の知識はもちろん、コミュニケーションスキルを高めるとともに、診療情報管理士の知識を学び医療統計を駆使できるスキルを習得できるように努力していくとよいと思います。

それは、病院の診療方針を策定する場合や医業経営に対して、診療情報管理士として作成した統計資料が大きく役立ち効果も確認できるからです。

 また、優れたコミュニケーション能力は、他の医療機関や関連業者、病院内スタッフ、患者などすべての人とスムーズな連携を取り、やりとりする場合にも大変役立つ能力です。

今後の医療のあり方として、地域連携をどう進めていくかということは重要な課題です。

医療機器や医療システムを効率的に利用するには、地域の医療機関が互いに連携し合うことが必要不可欠になってきます。

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