医療事務(パート)の待遇実態

 勤務時間を融通してもらいやすい点が医療事務のパート勤務の一番のポイントです。

午前又は午後だけ働くとか、レセプト申請期間中の繁忙期だけ働くとか、採用側の条件とズレがなければ、自分の都合に合わせて時間帯を選択して仕事をすることが可能です。

医療事務(パート)の福利厚生・雇用条件について

労働時間や収入よって社会保険に加入することもできる

 パートの場合、少しでも家計の足しになればということで、夫の扶養控除となる配偶者控除を受け課税されないよう収入を押さえて働く方が多くと思いますが、パートでも労働時間を増やせば社会保険に入ることができます。

自分の生活環境や状況、将来の生活設計により、どちらがよいか適切な方法を考えて、勤務時間を選択するとよいでしょう。

  • 配偶者控除の適用:
    103万円まで(基礎控除額38万円と給与所得控除額65万円)
    ※2018年以降は150万円まで
  • 社会保険料(健康保険や年金)の加入対象:
    130万円超
  • 住民税の課税対象:
    100万円以上が多い
  • 雇用保険の加入条件:
    1年以上の雇用見込みがあり、週20時間以上の労働時間がある方

交通費は全額支給されるケースがほとんど

 派遣と違いパートの場合、病院や診療所と直接雇用で入職することが多いため、交通費は原則全額支給になっています。

パートでの就業を希望をしている方は、職場へ自宅からすぐ通勤できる範囲で仕事を探す方が多いという実情もあり、支払う交通費も少ないため早く採用したい病院側は負担するようにしている実状があります。

但し、支給上限額が決められているところもあり、事前確認は必要になります。

医療事務(パート)の勤務時間・残業について

自宅近くで短時間勤務が可能

 医療事務に限らずパートでの就業希望者は、自宅近くですぐ通勤できて何かと便利だからというのが一番の理由です。

パート勤務は、家事・育児をしながらでも社会参加して能力を発揮し働き続けられるという点が、近年の女性が考える就業志向に沿った働き方のようです。

医療事務パート職の場合、3〜4時間程度の短時間勤務の求人が多くあります。

通常、病院の診療受付時間は9時〜12時の午前診療、14時〜18時の午後診療などに分かれており、短時間勤務がしやすい時間帯となっていることも魅力の一つかもしれません。

原則、残業はない

 配偶者控除の関係もあり、パート勤務で仕事をする場合は、原則残業はありません。

但し、レセプト業務が月末月初にあり、この繁忙期は残業で協力を求められることもありますが、基本的には自分の生活スタイルを優先して仕事をすることができます。

医療事務(パート)の求人状況・採用条件について

折り込み広告での医療事務パート求人が多い

 医療事務のパート求人は、ハローワークやインターネットで探すこともできますが、新聞の折り込み求人広告、無料配布地域密着型冊子などにパートの求人募集掲載を多く見かけます。

自宅近くでパートで働きたい方が職場探しをする場合は、このような地域版の各種求人広告は重宝します。

また、求人募集しているのは、自分がよく知っている医療機関なので、働く場合も安心できるという利点があります。

年齢制限も緩めのパート求人が多くある

 専門職の仕事は、元々年齢制限が高くても採用されやすい傾向があり、医療事務も例外ではありません。

特に社員と違い人件費が安いパートでは、40代まで年齢制限を引き上げて募集していたり、採用を急いでいる場合は年齢不問で求人している医療機関もあります。

地域密着で診療を行っている地元の医院や診療所などは、正社員よりパート採用を行うところが多くあり、できれば受付からレセプト業務まで、一通り全ての業務をこなせる方を採用したいようです。

小規模の歯科医院・診療所の求人が多い

 規模の大きい病院でも医療事務のパート募集は行われていますが、正社員や派遣社員の募集のほうが多いというのが実情です。

一方、大きな病院より経営体質の劣る小規模の医院・診療所では、パートの求人募集の方が多く出されており、週に2〜3日、午前や午後だけなど、限定した勤務時間帯で働くことが可能です。

雑務的な業務も診療所などでは求められる

 正社員と違いパート勤務の場合、業務を行う上での専門知識や技能の必要性は医療機関により程度が異なります。

医療事務職として求人募集をしている歯科医院や診療所では、窓口対応やレセプト業務だけでなく、院内清掃、備品の発注管理などの雑務的な業務も含まれているところは多くあります。

レセプト点検期間中のみの求人募集も

 レセプト期間中限定の求人募集はパートでは多いようです。

保険者である市町村の保険年金課には、医療機関が診療報酬を請求するためレセプト作成したデータが毎月提出されます。

市町村では医療機関が提出した請求内容の妥当性をチェックし、毎月審査する必要があるので、この期間限定で職員の臨時募集を行うケースもあります。

市町村の自治体ホームページや広報誌で求人募集されていることがありますが、次のような応募条件が掲載されています。

  • レセプトの経験があればOK
  • レセプト審査でなく業務経験のみある方でもOK
  • 医療事務の資格取得者であればOK

人柄の良さやパソコンスキルも必要に

 レセプトコンピュータを使って業務処理するのは、いくら規模の小さい病院であっても一般的になっていますので、パートであってもパソコンの入力作業は、業務上必ず必要になります。

なので、就職前にパソコンの基本操作はマスターしておくようにしましょう。

規模が小さい病院ほど、受付窓口には外部業者や患者さんが集中するので、医療事務が対応することになり、病院の看板の役目を担うことになります。

パートの短時間勤務であっても、患者からみれば正社員と同じ医療事務スタッフになるので、患者応対は親切丁寧に笑顔で接するように心がけることが大切です。

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