電子カルテとオーダリングシステムの普及率とメリット

「受付」と「レセプト請求」の2つは、医療事務が行う仕事の中でも主業務になりますが、まず、カルテの作成は、診療を行う上で基本となります。

電子カルテの普及率と導入メリット

 2015年の厚生労働省のデータによると、2011年時点で電子カルテを導入している一般病院全体の普及率は21.9%です。

一方、400床以上の病院は57.3%ですが、200床未満の病院では14.4%に留まっています。

カルテの記載内容は、療養担当規則で定められているので、医療機関での差はありませんが、様式についてはそれぞれの医療機関ごとに違いがあります。

 カルテは、従来、紙に内容を記載していましたが、これをコンピュータに置き換えて入力したものを電子カルテと呼びます。

普及率や運用上の問題が今後改善され、完全に機能するようになれば、医療機関での業務効率がアップし患者にもメリットがあると期待されています。

また、法律上では5年間とカルテの保存期間が定められており、紙ベースだと膨大な量を保管することになり、場所の確保で医療機関に大きな負担となっています。

このような問題を解決するには、電子カルテの導入が不可欠で、医療機関での普及率アップが望まれます。

 電子カルテの導入のメリットには、次のことが挙げられます。

  • 電子データなので紙の書類のように持ち運ぶ必要がない。
  • 直接診療中に入力されるため、コンピュータに再度入力する事務手続きが不要。
  • 検索が簡単・迅速にできる。
  • 電子データで診療内容をやり取りでき、迅速に処理することができる。
  • データ分析・ニーズ分析を容易にするための医療情報の一元化、適切な記録作成が可能となる。

活用方法としてまだ多くの可能性がある電子カルテですが、今後、さらに普及が進めば医療業界の業務効率も大きく向上していくことでしょう。

オーダリングシステムの普及率と導入メリット

 2011年時点でオーダリングシステムを導入している一般病院全体の普及率は39.3%です。

一方、400床以上の病院は86.6%と普及率が高いですが、200床未満の病院では27.4%に留まっています。

 電子カルテシステムと共にオーダリングシステムも有益なシステムです。

オーダリングシステムとは、担当医のオーダー(指示)内容を診療現場で直接パソコンから入力して、即座に各部門へ伝達でき、会計にも各部門で行った診療内容をすぐに反映できるというシステムです。

オーダリングシステムの導入メリットには、、次のことが挙げられます。

  • 患者さんの待ち時間が短縮される。
  • 院内業務の効率がアップしスピード化が図られる。
  • チェック機能が確立でき請求漏れが削減される。

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